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2007年9月16日日曜日

オークションの明暗

1980年代末のバブル期においては、豊富な資金を元手に日本人資産家や日本企業が海外の有名オークションで、バブルマネーを駆使しアート市場で巨額美術品を買い漁った。世界の美術市場から逸脱する高額な買値を提示、他国のバイヤーから「(日本人は)美術品の値段を極端に釣り上げ過ぎる」と批判されることも多かった。この時期に買われた名画や美術品はバブル経済崩壊後も売却できず、事実上の不良資産として企業などに死蔵される結果となり、最悪の場合は銀行の担保となっている作品もある。この場合、銀行資産であり非公開の為、名画を目にすることは事実上不可能で、世界的にみて貴重な文化遺産の死蔵であるともいえる。後の平成不況では様々なルートでこれらの絵画が散逸、名画の海外流出をさせる結果となった(→塩漬け)。

バブル期に日本人資産家が購入した巨額美術品の代表といえる絵画作品は、ゴッホの『医師ガシェの肖像』である。1990年、オークション至上最高価格の約125億円で購入したが、絵画は非公開のままで購入者の死後は、銀行の担保になった。2002年の秋に、購入者の遺族が負債処分目的でサザビーズを通じて数年前に売却していたことがわかったが、現在では紆余曲折を経てサザビーズが保有している。ピカソの名画で大作、『ピエレットの婚礼』など多くの数十億円単位の価格で購入した作品もよく似た境遇にある。

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